フォークリフトの直進不良

本日は、長期のレンタルから戻ってきたフォークリフトに直進不良がありましたので
故障探究から修理の内容のご紹介をいたします。

このフォークリフトは、
トヨタ製 2008年式の3.0トン ディーゼルフォークリフト。
アワメーターが4487hの働き盛りのフォークリフトです。
フォークリフトの走行点検していたところ、真っ直ぐ走らず斜めに走行をするのを確認出来ました。

フォークリフトに乗りハンドルを左右に切返しをしてみるとタイヤの動きのガタが大きかったので、
どうやらフォークリフトのリヤアクスル付近やタイロッド周辺に不具合が出ているようです。

次の順番でフォークリフトのリヤアクスルの各部の点検をしていきます!!

①ハブベアリングのガタがないか。
②センターピンのガタがないか。
③キングピンのガタがないか。
④タイロッドピンのガタがないか。
⑤タイロッドエンドの摩耗がないか。

まずはフォークリフトのリヤアクスルをジャッキアップをして
ハブベアリングのガタの確認をしました。
タイヤを揺らしたり、回してみても異常はみられませんでした!!

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次にフォークリフトのタイヤを外して、センターピンのガタの確認をしました。
揺らしたり、隙間やクリアランスの確認をしましたが異常はみられませんでした!!

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フォークリフトのキングピンのガタの確認をしました。
上下に揺らしてみましたが、異常がみられませんでした。

タイロッドピンのガタも同時に確認しましたが、タイロッドピンに大きなガタがみられました。
タイロッドのガタがフォークリフトの直進不良の原因のようです!!

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タイロッドピンを外して確認をしていきたいと思います。
タイロッドピンの上に付いているニップルを取り外します。
その後にタイロッドピンナットを緩めていきます!!

フォークリフトのタイロッドピンを抜き取り、
タイロッドエンドも取り外して状態を確認をしました。
やはりタイロッドピンとタイロッドエンドの摩耗を発見しました。

タイロッドエンドは取付穴が摩耗して大きくなっていました。
タイロッドピンも摩耗して細くなっていました。
さらにナックル側とパワステアリング側に付いているブッシュにも摩耗がみられました!!

これらが摩耗した為、ガタが発生し、
タイヤが左右に振れてしまうためフォークリフトが真っ直ぐに走らないという原因がわかりました。

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新品の部品と交換をしていきたいと思います。
新品の部品を組付ける際は一つずつ部品の確認をしながら行います。
タイロッドエンドには向きがありますので組付け間違いや
交換忘れをしないように確実にやっていきます!!

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そして全ての交換が終わりましたので、タイロッドの遊びの確認をしました。

ガタが少なくなり、遊びも基準値内におさまりました!!
実際にフォークリフトを走行すると直進不良が無くなり、
無事にフォークリフトも直進する様になりました!!

皆様がご使用になられているフォークリフトは真っ直ぐに走行できていますか?
もし斜めに走行してしまうのなら、
今回の点検順序の中でタイロッド等に不具合がでている可能性があります。

そのままにしてしまうと更に状態が悪化し、
走行が出来ない状態になってしまいますので、早めにタイロッド部の交換をおすすめします。

また少しでもフォークリフトの事でお困りのことや気になることがありましたら、
何でもピー・シー・エスにお問合せ下さい!!

本日のブログは本社サービス一課のポケモンが沢山出現する
自然豊かな地域に住んでいる船橋がお届けしました!!

フォークリフトの修理・点検のお問い合わせはお気軽に!0120-41-4983