フォークリフトのバッテリーあがりを防ぎましょう!

今日のブログは寒くなるこの季節、フォークリフトのエンジン始動時に
気を付けたいことをお話ししたいと思います!
寒くなってくると増えてくるフォークリフトのトラブルにバッテリーあがりが思い浮かびますが、
今日はディーゼルエンジンのバッテリーあがりについて考えてみましょう!

朝、フォークリフトのエンジンをかけようとしたら
「バッテリーあがりをおこしてしまった!」なんてことはないですか?
バッテリーあがりをおこしてしまうと、さむ~い中、他のフォークリフトや
救援車を用意してバッテリーをジャンピングしたり、
予備のバッテリーと交換したりと正直やりたくないですよね?(笑)
寒くなるとどうしてもバッテリーの電圧が下がり、バッテリーあがりをおこしやすいのですが、
「少しでもバッテリーあがりを防ぎたいな~」と思ったかたはいませんか?

フォークリフトの、バッテリーあがりの原因で多いのは・・・

①バッテリーの経年劣化←季節関係無しに多い原因です。
これはまめに点検することで防げます。

②フォークリフトのエンジンをかけている時間が短く、バッテリーの充電が追い付かない
←これは普段から意識して使うことで防げますね(^_^;)

③エンジン始動時にグローを使用していない
←これを意外と見落としている方が多いと思います。
フォークリフトで、バッテリーあがりを防ぐためにグローを使いましょう!と、いうのは
簡単ですが「実際に効果あるの?」と思われる方もいるので少し、
フォークリフトのグローについてお話ししましょう!

まずはこのグローを軽く、説明しますと・・・
①ディーゼルエンジンの、シリンダー上部に取り付けられている
②シリンダー内、燃焼室を直に温めている
③冷間時の始動性を向上させる!←ここが重要です!

みなさまの、フォークリフトのメーターにこんなランプがついていませんか?
グローランプ

これは、グローが作動していますよ~とお知らせしてくれるランプです!
キースイッチをONにするとこのランプが点灯すると思いますが、
そのまましばらく待つと消灯します。
ランプが消灯すると、燃焼室の暖気が終わったことになります。
ここでようやくエンジン始動の準備が整いました!

グローの使用を怠ると、クランキングにかかる時間が長くなり、
バッテリーあがりの原因になります。最悪の場合、セルモーターの破損につながります!

ここまで文章で説明しましたが、「実際にどれぐらい変わるの?」と思われる方も
いると思うので、実験してみました(笑)

今回、実験に使用したフォークリフトは、トヨタ7FD15(1.5トン、ディーゼル)になります。
トヨタ フォークリフト

この2台のフォークリフトでそれぞれグローを使用、グローを未使用で実際に
クランキングにかかった時間を計ってみました。(ちなみにこの時、外気温は9℃でした)
まずはグローを使用してエンジンを始動してみましょう!
フォークリフト

結果は・・・0.95秒でした!1秒を切るぐらいですね!
フォークリフト

次は、グローを使用せずにエンジンを始動します!
フォークリフト

結果は・・・2.42秒でした!2秒ちょっとですね・・・
フォークリフト

このように、グローの使用、未使用では約2.5倍の差がでました!
ちょっとしたことですが、少しでもクランキングの時間が減るということは、
フォークリフトのバッテリーやセルモーターへの負担が減らせる!と、いうことです。

そして、バッテリーの負担が減るということは、
「バッテリーあがりの対策になる!」ということです(^O^)

もし、皆様が使用しているフォークリフトがディーゼル車でしたら、
この機会に普段のエンジン始動を見直してみてはいかがですか?
それでも、バッテリーは経年で劣化してしまうものなので、
グローを使用してもフォークリフトのエンジンのかかりが悪い、
ある日突然バッテリーあがりを起こしてしまった!
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今日のブログは寒い日はインドア派の、埼玉営業所サービスの関がお届けしました!